店員さんに「どこの靴ですか？？」と聞かれちゃう靴。

shoesaholic 井上です。

店員さんに「どこの靴ですか？？」と聞かれちゃう靴。

元々、ラグジュアリーブランドで働いていたので、当時お店に来たお客様の靴はいつも
チェックをしてしまいますした。


結構、店員さんはバックヤードで、

「あのJLの2005のイヤーモデルを履いてるお客さんは・・・・」

とか、

「今日80年代の旧EGの別注を履いているお客さんがいたよ・・・・」

とか、

「あそこにいるお客さんのアルカ、パティーヌがめちゃくちゃ格好良いよ・・・」

とか話していたりします（笑）
さらに、試着室に入った時にはバッチリソックシートをチェックされてブランドを
見られていると思った方が良いと思います。


僕は販売員ではありませんでしたが、販売員の人は熾烈な売り上げノルマが課せられ
ているので、自分だけの大切なお客様をゲットしたいと思っているため、来店した
お客様の「靴」はガッチリチェックしてお客様を選んでいると思います。


世の中はもちろん不平等なので、販売員の人が「この人は良いお客様になってくれそう」
と思ったら、新商品が店頭に並ぶ前に情報を流してくれたり、秘密の取り置きをしてくれたり、
セールの前に行われるVIPのみ激安セールに招待をしてくれたり、芸能人もたくさん来る
クローズドのパーティーに招待をされたりします。


ラグジュアリーブランドは不公平なんです（笑）
その代わり、一旦「良いお客様」になるとかなり優遇をしてくれるので楽しめると思います。
現に「雨苦酢のプラチナ」の人は数万円の服の修理代も無料のサービスがあったり、
お客様がお店で「ラーメン食べたい」といったら出前でラーメンを呼んだりというサービス
もありました。


と、そんな販売スタッフさんに「どこの靴ですか？？」と聞かれて重要顧客になれちゃう
・・・・・・かもしれない靴が到着しました（笑）


今は亡き伝説のブランド「ハノーバー」の靴でコードバンのプレーントゥです。
当ストアでもハノーバーのヴィンテージは時々販売をしていますが、昔のコードバンは
ダメージを受けている物が多く、中々良いコンディションの良い物は見つかりません。
また、US靴のため大きいサイズが多くて日本人に合うサイズの物はコレクターがガッチリ
押さえているので、良いサイズが中々出回らないんですよね。。。

ところが今回のハノーバーは、よくこのこの状態で現存していたなぁ〜という位
モチモチ状態で、この時代の靴がほとんどなっている履き口のパイピングに切れも
ありません。
さらにサイズも8Dと人気のサイズです。

現行オールデンのバーガンディーは茄子紺に近い様なダークバーガンディーですが、
こちらは正真正銘の赤茶で、no.4に近い様な赤みを帯びています。
この時代のコードバンの色は形容しがたいのですが、赤ワインの様なステーキの肉汁
の様なにじみ出る様な色をしているので、靴磨きが好きな人はこの時代の靴を好きな
人が本当に多いですよね。

主観では今のコードバンはインクなどで濃い色にすれば革本体のキズやムラや隠せますが、
この時代のコードバンは明るい色でもムラが無い質が良い素材なので、この発色が出せるの
かな？と思っています。

写真でもわかるように側面とトゥに微かなスレ跡がありますが、クリームを塗れば
消えると思いますが、購入者さんの好きなエイジングをして欲しいのであえて、
無色のベネチアンクリームのケアのみにしました。

軽く磨いただけで、こんなにテラテラです（笑）

と、ここまで書いてネットサーフィンをしていたらこんな記事が・・・・

こちら

この企画はやってみたいですね！！
ただ、ヴィンテージのコードバンの問い合わせは非常に多くて、○○サイズがあったら
必ず教えて！！というお客様も現在30人位いるのでキープをするのが大変です（笑）


この靴は本当にオススメです！！

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